反応しない練習
「反応しない練習」草薙龍瞬 著
新しい仕事の課題図書。原始仏教をベースにした思考法の本。全ての悩みや苦しみは人間の反応から来るという視点から、合理的な話法で解説、実践的な方法論が紹介されている。著者は草薙龍瞬という宗派に属さぬ、いわゆる小乗仏教、上座部の僧侶。
「反応」というと、確か『七つの習慣』にも人間が陥る感情的なバグとして「反応」という言葉で紹介されていたので、しっくりと来た。反応がこじれて感情的になり、本来の目的に支障をきたせてしまいう状況で説明されていた。
ここでも、「反応」は悩みや苦悩の元になり、人生を停滞させてしまう原因となる。だから、「反応しない練習」をすべきだという。
うさんくさく聞こえると恐縮だが、朝起きた時ストレスからきているのかずっと目の下がピクピク痙攣していた。しかし、本書を読んで心持ちを変えたら、練習の結果からかピクピクが直ったのだ。
全ては反応しない、判断しない、つまりいろいろ気にしないという思考の練習の賜物だった、と思う。
語法やレトリックなど、知性的な力が私の思考回路、神経回路を変えたのだと思う。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
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『赤毛のアン』と私の中規模プロジェクト
「100分 de 名著」今月のテーマは『赤毛のアン』だ。
好奇心は旺盛だが、飽きっぽい私が、情熱と持続力をもって世界と付きあう方法を学ぶために興味を持った。
50代の男がいまごろ『赤毛のアン』を読むことに抵抗がないわけではないが、番組のゲスト・茂木健一郎が「大人にこそ読んで欲しい」と言ってたので読んでみようと思う。
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ,Lucy Maud Montgomery,村岡花子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/26
- メディア: 文庫
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↑貼って気づいた。シリーズということは、何巻もあるのか……。
まあ、はじめてみよう。茂木健一郎は子どもの頃から『赤毛のアン』に夢中になっていたそうで、彼のコンセプト、セレンディピティの源泉もそこにあるかもしれない。
ちなみに、彼は下記のような本も書いている。
自分も『赤毛のアン』に通じるようになったら、さらに、この本で英語が学べるきっかけになるかもしれない。
そうなったら、もう一冊茂木さんの下記の書籍も入手する。
自分の情熱と持続力を、そしてついでに英語をスキルアップする、
中規模プロジェクトになりそう。なにより持続力が鍛えられそうだ。
モーニングページ 1ヶ月強 継続
ただひたすら書く、究極の文章修行
「継続は力なり」という言葉が示すとおり、何事も続けることで未来が見えてくるし、可能性だって広がってくる。逆に、いいアイデア、優れた能力があり、そしてスタートさせたとしても、継続しないと結果につながらない。
ということで、私に欠けている「継続する力」を鍛えるため、モーニングページもなんとか1ヶ月強、続けることができた。
一日、20分間、3ページにわたり、一心不乱に手書きで書き殴る。
誤字脱字、文脈の乱れも気にせず、心に浮かぶことを、何の検閲もせずに記していく。
私は、これを、愛用しているPostalcoのノートブックに記している。
2ページくらい書いたところで、少し息切れしそうになるが、何かネタが他に移ってもいいから続けている。
ただ、自戒の言葉や、自己啓発的な教訓などを思い出して書いている事が多く、本当に好きなこと心の奥底にあるものを開放できたかというと疑わしい。
まずは、取り組んでいる間中、お茶も飲まず、BGMも聞かず、ただただ20分を集中すること。そのことは出来ていると思う。
字は汚いままでいいと思うのだがせめて、見直した時に不快にならないていどに、速く読みやすい文字が書ければいいと思う。
モーニングページのルールによると、書いたものは、9日間は読み直さないほういいという。自分は逆に、1ヶ月、書きっぱなしになっている状態なので、そろそろ、読み直し、重要な部分はラインマーカーなどで印をつけていきたいところ。
まずは、2年間は続けられるように。
*モーニングページについては、上記の書籍で紹介されている。
電話が繋がらなくて困っている人が、いざ連絡がつくと感謝される不自然な真実
仕事で一番困るのは、連絡がつかないこと
連絡がとりずらい人と仕事をするのはとても面倒だ。5分、10分、あるいは半日ほど連絡がとれないというのは常識の範囲だが、丸一日、あるいは二日ほど連絡がとれなくなるなど……。
何か都合のわるいことになってしまったんじゃないか?
ひょっとして、頼んでいた仕事ができなかったんじゃないか?
とにかく、自分の事情で話しずらい状況に陥ってしまったのではないか?
と思ってしまう。
こちらとしても、相手があったり、締め切りがあったりすることなので、そうした板挟みになってストレスもマックスに。
ひょっとして、このまま、彼(彼女)にトンズラされるんじゃないか?あるいは事件に巻き込まれてしまったのか?そんなとき、どう乗り切ればいいのだ???
(実際、そいうこともあった)
頼む!お願いだ!電話に出てくれ!
でろ!でるんだ!でないところすぞ!
と携帯を握りしめ、発信履歴の相手の名前を眺めながらわなないていると、
突如、本人から電話が!あるいは、突如、本人が電話に出た!
怒鳴り散らすつもりだったのに……。
「あ、すいません。何度も、電話もらっていて」
と、軽く、そう悪びれず電話が繋がると、
さっきまでは、「なんででないんじゃ!」と怒鳴り散らすはずだったのに、
つい、相手と連絡がつながった安心感と喜びから、つい、
「まってたんだよ〜。頼むよ〜」と何か弱腰になってしまう。
「いや、ちょうど、タイミングが悪くって。アレはもう出来てますから」
といわれると、つい、よかった〜と安心感が先行してしまい、
「電話に出てくれて有り難う!」
とお礼までいってしまいそうになる。
なんだろう、この状況の逆転は。
電話になかなか出ない、連絡を取れないというひとは、
そうした心理を知っているんじゃないだろうか?
ライティングのスピードアップ&本質化魂の文章術を実現するライティングメソッド
どうすれば、はやく書くことが出来るようになるのか?ベテラン域のはずのライターの悩み。
「フリー・ノーティング」「モーニングページ」など、ライティングに関するメソッドが種々、話題になっている。特にミニマリスト系のブロガーさんからの注目が多く、ブロガーにはなりきれない私に追いつかないライティングスピードの秘訣がここにあるように思えてきた。
きっかけは、マガジンハウスの雑誌「Popeye」でモーリー・ロバートソンが紹介していた『魂の文章術―書くことから始めよう』だった。気になってAmazonや楽天で調べてみると、この本は絶版になっていて、下記のリンク先でも解るとおり中古本にも高値がついていた。
それで、著者のナタリー・ゴールドバーグによる別の著作を探ってみると、『クリエイティヴ・ライティング―自己発見の文章術』という名の本があったが、原題をみると、二冊とも『Writing Down the Bones』だった。つまり、『クリエイティブ〜』は『魂の文章術』の旧版だった。
調べてみると、序文や新版にさしあたっての祝辞的な部分が改訂されているとおりで、肝心の本文はほぼ同じとのこと。さっき調べてみたら、『魂の文章術』よりも高値がついていたが、僕がみた時には『クリエイティブ〜』はるかに安かったのでAmazonで入手した。
もう、全部ばらそう。ぼくのの文章やトークにはメソッドがあります。この本の原書に忠実に、何年も修行したら「アクロスザビュー」が生まれました。この本を読んでぼくの真似をし、さらには乗り越えてください。> 魂の文章術―書くことから始め
モーリー・ロバートソン (@gjmorley) | Twitter より
創造力とアウトプット力をアップデートさせ、書き続けることで瞑想効果を得るメソッドとは。
『クリエイティヴ・ライティング―自己発見の文章術』は、1995年に出版されたもので、サブカル的なニオイのするヒップで本能的な感性が躍っている文章指南書で好感が持てた。『魂の文章術』の方は2006年に新版として再販されたもので、おそらくブロガーをターゲットに出版されたものと思われる。
内容は文章術というより、文章修行のガイドブックという感じで、ライティングという行為を禅の修行にみたてていて興味深い。その修行の基本は誤字や文法の誤りを気にせず、まずは手書きでノートに思いついたことをひたすら書きつられていくというもの。
そうした文章修行を経ることで、書き手が本質をつかんだ文章がかけるようになり、さらには人生もハッピーに転換できるという展開だ。私自身、少し前にマインドフルネスのイベントに参加し、タイの上座部仏教の瞑想法について知り、少し生活に取り入れていたことから、「書くこと」は「禅」であるという発想に自然に惹かれるようになったのだ。
入手依頼、私はこの本を手放さず、暇さえあれば紐解くようにしている。なんというか、ライターとして生きる人間を内面から肯定するような情熱や優しさを感じるからだ。この本のことは、また書けたらと思う。
多種多様のライティングメソッド。「タクシードライバー」のスコセッシ監督も実践した?
さらに、調べてみると「フリー・ノーティング」という言葉にも行き当たった。頭に浮かんだことを自由に書きとめることで、深く物事を理解し、新たなアイデアを生み出すメソッド。ひとつにまとまることでゲシュタルト効果を生み出す効果があるというもの。なんとなく見覚えがあるなあと思っていたら勝間和代さんも絶賛していたという『アインシュタインファクター』という本に紹介されていたメソッドだ。
実は『アインシュタインファクター』は何年か前に入手しており「フリー・ノーティング」のページには丁寧に線がひいてあった。あらためて自分の記憶のやばさに唖然とする。 興味深いと考えながら、実践せず、習慣化できなかったのだ。
さらに調べると『モーニングページ』というメソッドもあった。『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という自己啓発系の本で、ジュリア・キャメロン毎朝ノートに思いついたことを15分ほど、3ページくらいの文章を書いていくだけで人生が変わるくらいにマインドや行動に変化をもたらすというもの。ジュリア・キャメロンは『タクシー・ドライバー』の監督であるマーティン・スコセッシの奥さんだった人だ。スコセシ監督もこのメソッドを使っていたという。
- 作者: ジュリアキャメロン,Julia Cameron,菅靖彦
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
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『モーニングページ』については、多くのミニマリスト系のブロガーが紹介している。このメソッドはジュリア・キャメロンの著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という自己啓発系の本に記されている。この本はまだ手にいれてないので正確には言えないが、「命令形」のタイトルが示すとおり、同書はナタリー・ゴールドバーグの『魂の文章術―書くことから始めよう』とは異なり、 成功哲学的な位置付けにあるようだ。日本での捉え方、売り方はブログで見る限り、引き寄せ系のニュアンスが漂っている。翻訳者は『引き寄せの法則の本質』などを手がける菅靖彦氏で、どこかスピ系のニオイも漂っている。
私はパソコンでのライティングを基本にしているが、上記のメソッドを試してみると、実際、短期間に文脈を整えることができた。数日かかってまとめきれなかった、ある仕事の章の仕上げが2時間でまとまったので驚いた。
『モーニングページ』はカウンセリング的なニュアンスもあって、多くの気づきも得ることができた。モーリーロバートソンや人気のブロガーたちは、こうしたメソッドを使ってアウトプット力を図っているということに納得。
当面、毎朝、この習慣は続けるつもり。